ちゅんさんの月一おすすめ本『八月の光』光文社古典新訳文庫
先月読んだ本の中からおすすめの本を紹介します。
先月(2018年9月)に読んだ本は7冊、その中でおすすめする本は
ウィリアム・フォークナー『八月の光』(光文社古典新訳文庫)です。
なんと768ページもあります。よく一冊にまとめたな、と褒めてやりたい。
しかも訳者は黒原敏行(“すばらしい新世界”、“蠅の王”など数多くの名作を翻訳している翻訳界のトップランナー)、これは読まないわけにはいきません。
舞台は禁酒法時代のアメリカ、テーマは“人種差別”、“宗教”、“ジェンダー”など重く、読んでて息苦しいし暑く苦しくて本当にこの時代のアメリカにいるようでした。
決して読みやすくはなく、本当に読みやすさを追求した光文社古典新訳文庫なのか?と少しとまどいました。
でもこの作品、フォークナーの作品の中ではシンプルで大衆受けする方らしいのです。
そういえばTwitterでフォロワーが“読みやすい!”って言ってました。なので彼の他の作品や他の出版社から出ている“八月の光”よりは読みやすいのでしょう。
正直この作品のことを半分も理解できてないと思います。でも安心してください!解説と訳者あとがきがすごくいいです。それを読むとまた読み返してみようかな、と思う事請け合いです。
そしてなんといってもこれだけ分厚い本、しかも難解で古典的名作と言われるフォークナーの『八月の光』を読んだという達成感、充足感、満足感たるやです。(精神論!)
あまり内容について説明できないのがもどかしいですが(だって半分も理解してないんですから)、とりあえず頑張って最後まで読んでみて!絶対読んでよかったと思うから...。
来月のおすすめもお楽しみに!