ちゅんさんの読書ブログ

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読書初心者へおすすめの文庫本出版社

読書ビギナーにおすすめする文庫本出版社

前回の記事ではじめは好きな映画やドラマの原作やノベライズから入るといいと言いましたが、それもないという方に初心者向けのおすすめ文庫本出版社を紹介します。

 

そもそもなぜ文庫本なのか

本というのは一部を除いて単行本を発行後、数年経っても需要が見込まれる本が文庫化されます。

つまりコアなファン以外でも読みたい人がいる本が文庫化されるということです。

そして文庫本には単行本にはない作者のあとがき解説が含まれていて読者にやさしい。

また価格も安くサイズもコンパクトで個人的にはメリットしかない思ってます。

固定の作家のファンでありどうしてもその作品が早く読みたいというのでなければ、多くの人が文庫化を待っているのが現状ではないでしょうか。

読書初心者ははじめは文庫本の中から選びましょう。

いい本はいくらでもありますよ!

 

結論から言うと“新潮文庫”を選べば間違いありません。

新潮文庫は大衆小説、古典、名作、海外、ノンフィクションと幅広いジャンルにおいて数が豊富でそのクオリティも高いです。

なのでまず何を読めばいいかわからないという方は新潮文庫100冊や年末ごろにある紅白本合戦の中から選ぶといいでしょう。

現在新潮社は杉田問題などがあって一部の人が不買運動してるようですが、個人的には新潮社の本を読まないことは本読みとしてマイナスしかないと思ってます。

新潮文庫を読め!で終わるのはつまらないので、ここからは私のおすすめの出版社を発表します。

 

特徴は上にも書いたようにジャンルが幅広く数も豊富でしかもそのクオリティが高いです。私は今でも新潮文庫の作品をよく読みます。

私の知る限り新潮文庫のみ栞の紐(スピンというらしい)がついていて便利です。

 

  • 文春文庫 おすすめ度☆☆☆☆

新潮文庫の次となると文春文庫がおすすめです。

大衆小説、時代小説、ノンフィクションとバランスよくいい作品が多いです。

本の作りがとても丁寧でそこにも好感が持てます。

 

  • 講談社文庫 おすすめ度☆☆☆☆

文春文庫と同じぐらいいい作品が多いですが特筆すべきは東野圭吾の作品が数多くあります。

初心者に東野作品はおすすめなのでそこは評価できます。

また他の出版社の文庫より少し小さい(背が低い)のが特徴です。

 

あまり特筆すべきことはありませんがそこそこいい作品がそろってます。

 

  • 角川文庫 おすすめ度☆☆☆

個人的にはあまり好きな作品は無いのですが、角川ホラー文庫という独自のレーベルもあるのでこの評価です。

 

特定の作品が河出文庫にしかないというのでなければはじめに読むのはあまりおすすめしません。

余談ですが初めて私が買った河出文庫俵万智の『サラダ記念日』です。

 

  • 早川文庫 おすすめ度☆☆

ある程度本好きになると早川しか読まないっていう人もいます。

ハヤカワSF、ハヤカワepi、ハヤカワミステリといった素晴らしいレーベルがたくさんありますし、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの作品が読めるのは早川だけですがあえてはじめに入るメリットはあまりないかと思います。

ちなみに私が今一番好きな出版社です。

 

おすすめしません。はじめに手にする文庫としては悪手といっていいでしょう。

古典や名作が多くその厚くて高い壁にはね返されて本嫌いになる可能性があります。(笑)

どんな本でも読めるという自信をつけてから挑みましょう。

 

※おすすめ度はあくまで読書ビギナー向けの評価です。

 

最後に

読書ビギナー向けの本や作家のランキングはよく見かけますが出版社は見たことないのでこの記事を書いてみました。

新しい切り口で本を紹介できたのではないでしょうか。

もちろんここには挙げていない出版社もたくさんあります。そこはご自分で開拓して自分だけのお気に入りの出版社を見つけてください。

あくまで私の独断と偏見で書いたものなのでもちろん異論は認めます。笑

まだ読書をはじめたばかりの方の参考に少しでもなれば嬉しいです。