読書にハマるきっかけとなった 東野圭吾『手紙』
私が読書にハマるきっかけとなった 東野圭吾『手紙』を紹介します。
私は20代半ばまで本とは無縁の生活を送っていました。
今でこそ本屋でぶらぶらするのが至福の時ですが、昔は10分といられませんでした。
そんな私に本を好きになるきっかけをくれた 東野圭吾『手紙』についてできる限りネタバレせずに紹介していきたいと思います。
出会いは映画版『手紙』
この作品との出会いはDVDでした。当時付き合っていた彼女が借りてきたDVDをただなんとなくそばで見ていました。
ただなんとなく見ていたはずなのに大泣きしてました。しかも彼女に言われるまで自分が泣いてることに気づきもしませんでした。
“手紙”は弟の為に強盗殺人を犯してしまう兄と強盗殺人犯を持つことにより人生を何度も狂わされてしまう弟の兄弟の絆の物語でもあります。
三人兄弟の真ん中っ子である私は兄の気持ちも弟の気持ちも分かりとてもこの映画に入り込んでしまっていたのです。
すぐに書店へ
この映画の原作が東野圭吾の小説『手紙』であるということを知った私は普段はまったく行かない書店へ走りました。
すでに“手紙”はベストセラーになっていて簡単に見つけることができました。その時、東野圭吾という作家も有名らしいということを知りました。
貪るように読んだ原作『手紙』
今でこそ一年に100冊は本を読みますがこの当時年に一冊も読まない私にとって400ページを超えるこの本はかなりハードルが高いはず。それなのにそんなこと気にもならず貪るように読んだのを覚えています。
映画より深みのある原作
今ならそんなこと当たり前だとわかりますが原作は映画より深いです。より犯罪加害者の家族が受ける差別について言及しています。その映画にない深みこそが原作の良さですね。
微妙に違う設定
映画と原作の大筋は一緒ですが微妙に違う点がいくつかあります。
それが映画と原作、甲乙つけがたくどちらも素晴らしい稀有な作品となっている要因のひとつでしょう。
好きな本であればどんな本でも読める
それまで本を読むことは苦痛でしかなかった私にとって“手紙”を読んだ読書体験は『好きな本であればどんな本だって読める』ということを気づかせてくれました。
この経験があったから今この本に関するブログを書いているといっても過言ではありません。
どちらからでも楽しめます
もしこの記事を読んで興味も持った方がいらしたら「どっちから見れば(読めば)いいの?」と思われるかもしれません。結論から言うと“どちらからでも大丈夫”です。
どちらも素晴らしいのでどちらから入っても楽しめると思いますが、あえて言うなら本を読み慣れてる人は小説からそうでない方は映画からの方がいいように思います。
私は映画から見たので小説を読むときイメージしやすくとても読みやすかったです。でも読書に慣れてる方はそれが先入観となりかえってマイナスに働くかもしれません。
最後に“これから本好きになる人へ”
読書をするようになって気づいたのですが、映画やドラマの原作の多くは小説、もしくはノベライズ(小説化)されています。(最近は漫画も多いですが)
本を読む習慣がない人でもお気に入りの映画やドラマはあると思います。最初はそこから入ると本はぐっと身近になり読みやすくなります。
本を読むのに難しいことは全然ありません。まずは自分の好きな本を選んでください。
それを繰り返せばいつの間にか本はあなたにとって大切なものになっていると思います。
この記事を読んで本を手に取ってくれる人が一人でもいればこれほどうれしいことはありません。その時は一緒に好きな本について語り合いましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
それではまた。