私の好きな文学賞『山本周五郎賞』
突然ですが好きな文学賞はありますか?
私は普段生活していてまず聞かれることはないこの質問に即答できます。
「はいあります。“山本周五郎賞”です!」と。
それぐらい山本周五郎賞受賞作はレベルが高いです。
まず山本周五郎賞とは
主に大衆文学・時代小説の分野で昭和期に活躍した山本周五郎にちなみ、すぐれた物語性を有する小説・文芸書に贈られる文学賞である。主催は新潮文芸振興会、後援は新潮社。
長年にわたり新潮社が開催した日本文学大賞の後継イベントとして、純文学を主とする三島由紀夫賞とともに1988年に創設された。(Wikipediaより)
これまで私が読んだ山本周五郎賞受賞作
- 『TUGUMIつぐみ』吉本ばなな
- 『ダック・コール』稲見一良
- 『火車』宮部みゆき
- 『一九三四年_乱歩』久世光彦
- 『閉鎖病棟』帚木蓬生
- 『パレード』吉田修一
- 『邂逅の森』熊谷達也
- 『明日の記憶』荻原浩
- 『君たちに明日はない』垣根涼介
- 『中庭の出来事』恩田陸
- 『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦
- 『ゴールデン・スランバー』伊坂幸太郎
- 『ふがいない僕は空を見た』窪美澄
- 『楽園のカンヴァス』原田マハ
- 『ゲームの王国』小川哲
どうですか、このラインナップ。わくわくしませんか?
私はこれだけの山本周五郎賞受賞作を読んで一つの結論に至りました。
“山本周五郎賞受賞作にハズレなし”
私はネイティブ読書家ではないので、活字であれば何でも読みたいという人間ではありません。むしろはじめの頃は活字を読むのが苦手でした。
そこで面白い本を探すのに苦労してとりあえず文学賞受賞作を読み漁っていました。
しかし、文学賞を受賞しているからといって面白いとは限らない、特に知名度が高い芥川賞などは私には合わなくて全然面白くない。(『コンビニ人間』は面白かったです。)
そんな試行錯誤を繰り返しながら辿り着いたのが山本周五郎賞です。
山本周五郎賞は懐が深い
なんと今年選ばれたのは小川哲の『ゲームの王国』!
何でこれが凄いことなのかというとこの『ゲームの王国』ジャンルがSFなんです。
SF作品がSF文学対象の文学賞以外で受賞されるのは珍しく、ボブ・ディランがノーベル文学賞を獲ったぐらいの衝撃でした。(笑)
面白い作品はSFだろうとなんだろうと選ぶ山本周五郎賞の懐の深さを感じました。
このことでさらに私の山本周五郎賞への思いは大きくなりました。
ちなみに賞の名前にもなっている山本周五郎は私が最も好きな作家の一人です。
山本周五郎賞受賞作とあわせて強くおすすめします!
まだ山本周五郎賞受賞作の半分も読んでいないのでこれから全部読むつもりです。