小説「赤ひげ診療譚」とドラマ「赤ひげ」
小説「赤ひげ診療譚」とドラマ「赤ひげ」
こんにちは、ちゅんさんです。毎日ブログ書くって難しいですね、3日も空けてしまいました。
みなさんは山本周五郎の小説「赤ひげ診療譚」を読んだことがありますか?
この小説は私のバイブル的な作品でとても大切にしています。
その"赤ひげ診療譚"がNHKで「赤ひげ」としてドラマ化され、たまたま第一話を見たら面白かったので毎週かかさず見てしまいました。
ドラマが良かったので小説も読みたくなって久しぶりに再読しました。
“赤ひげ診療譚”のあらすじ
時は江戸、御目見医を目指していた保本昇は三年の長崎遊学を終えて江戸に帰ってきます。
しかし許嫁のちぐさに裏切られ、御目見医になるはずが小石川養生所で働くことに。
その療養所の責任者が“赤ひげ”こと新出去定医師です。
傷つき何もかもが気に入らない若者保本が赤ひげのもとで貧困と病にで苦しむ患者を診ていくうちに成長していくという話です。
ドラマ「赤ひげ」の見どころ
ドラマ「赤ひげ」の見どころはもちろん船越英一郎演じる赤ひげ、ではなく主人公保本、でもなく同じ療養所の医員 津川玄三です。
彼は小説ではあまり目立ちません、というかあまり出てきません。
しかし、ドラマ「赤ひげ」ではとてもいい味だしてます。
ドラマ「赤ひげ」がいくら良かったといっても小説を上回るほどではありません。
しかし、唯一ドラマが勝ってるところがあるとしたら“津川玄三”です。
そこに注目して見てみてください。
原作「赤ひげ診療譚」
小説は連作短編の形式になっています。
そこに出てくる人々は例外なく貧乏で作中の言葉を借りるなら“無知と貧困”で苦しんでいます。
はっきりいってこの小説、読んでいると打ちのめされるような場面が多く苦しいです。
山本周五郎は人間の醜い所も尊い所も包み隠さず全部書いています。
そんな山本周五郎の誠実さが私は好きです。
「赤ひげ診療譚」があるから今がある
「赤ひげ診療譚」は私にとって本当に特別な作品です。
この小説があるからこそ今の私があると言ってもいいぐらいです。
あまりに思い入れが強くうまくまとめることが出来ませんでしたが、みなさんもこの小説を読んでくれたら嬉しいです。