知ってる?HSP(敏感すぎる人、繊細さん)のこと
あなたはHSPを知っていますか?
HSPとは“Highly sensitive person”の略でアメリカのエレイン・N・アーロン氏が提唱した概念で日本語では「超敏感気質」といいます。
最近では『敏感すぎる人』や『繊細さん』と言われHSP関連の本が増えています。
私もHSP?
私も日ごろから些細なことが気になり生きづらさを感じていたので、書店でHSP関連の本を見つけて2冊ほど読みました。
すると書いてあることはほぼ当てはまり驚きました。
たとえば
- 職場で機嫌が悪い人がいると気になる。
- 人と長時間一緒にいると疲れてしまう。
- ふつうに会話していても、相手の言葉のニュアンスが気になりいつまでもぐるぐる考えてしまう。
などです。
どうですか?少しでも当てはまると思った人はHSPの可能性が高いです。
なぜなら研究の結果によると5人に1人はこの特性に悩まされているらしいからです。
HSPは病気じゃない
HSPの人は感受性が強いためストレスからくる、肩こり、慢性疲労、虚弱などの原因不明の体調不良に悩まされる人が多いようです。
また回りの人が気づかないような小さな変化にも気づくため人からは『気にしすぎ』とか『そんな細かいこと言ってもしょうがない』と言われることもしばしば。
そのようなこともあって“私はおかしいのだろうか?”、“病気なのかな?”と自信をなくしたり不安になったりする人も多いはず。
でも安心してください!HSPは病気じゃありません。
一定の割合(5人に1人)であなたの回りにも必ずいる身近な人です。
HSPの存在意義
HSP研究の第一人者アーロン氏はHSPは人間だけでなくすべての生物にも同じ割合いるといいます。
あなたがもし狩猟時代に生きていたとします。
ウサギを追ってて虎の存在に気づかないとしたらどうなりますか?
そのような危険にHSPの人はいち早く気づきます。『おい!虎に食われるぞ!』と。
つまりHSPは種の生存にとても重要な役割を果たしているのです。
なんでこんなことするの?
私は普段生活していて『なんでこんな無遠慮な振る舞いをするんだろう?』とか『なんでこんなことするの?』とイライラすることがよくあります。
しかし最近読んだ“「気がつきすぎて疲れる」がなくなる「繊細さん」の本”にそういった“「なんで?」と思う前に、相手がそれをそもそもできるのか?という視点で相手を観察することが必要”と書いてありすごくスッキリしました。
「そうか、配慮が苦手なのか」「こちらの状況に気づくことが、そもそも苦手なのか」と考えることで楽になりました。
最後に
現代は普通に生活していても疲れます。
それなのにHSPの人はさらに人より感じやすいので疲労も倍増。
そんなあなたに世間の人は「気にしすぎ」とか「小さなことにこだわるな」と言うでしょう。
しかしHSPの人に「気にしない」ということはできません。
でももし、私たちのようなHSPの人たちがいなくなれば社会はどうなるでしょうか?
かなり住みづらい摩擦だらけのよりストレスフルな社会になるでしょう。
また私たちHSPが小さな危険や変化に気づき未然になにかの問題を防いだとしてもそれは評価されにくいです。
でも確実に世の中の役に立っています。
目に見えなくても誰かに評価されなくても私たちHSPはHSPの存在意義を知っています。
まだHSPを知らないという方は書店へ走ってください。そして回りにいるHSPに思いを馳せてください。
彼らが潤滑油として普段あなたの知らないところで頑張っている姿を見つけることができればそれはあなたにとっても社会全体にとっても有意義な経験になると思います。
この記事を普段気にしすぎで悩んでる人やHSPを知らなかった人に読んでもらえたら、嬉しいです。
私が読んだHSPの本です。